二十歳過ぎに生えてくる親知らずについてご紹介いたします。
1、ちゃんと生えてこないのが当たり前!
親知らずは上下左右の一番奥に合計4本あります。
生え方には個人差があって、
「全く生えてこない」
「1本〜3本生えている」
「4本すべて生えている」
それぞれが、3分の1ずついらっしゃいます。
親知らずはしっかり生えてこないことが多く、むしろ正しく生えてくる方が珍しいです。
「斜めに生えて、隣の歯に引っかかっている」
「ほぼ横向きに、水平に生えている」
など、これがさまざまなトラブルの原因となっています。
2、あらゆるトラブルの原因に
親知らずがしっかり生えていないと、歯みがきをしても、みがき残しが多くなります。
これがむし歯や歯周病の原因となったり、周辺が細菌に感染して炎症を起こす(智歯周囲炎)など、さまざまなトラブルの原因となります。
ちなみに、細菌感染を放置していると、全身に菌がまわります。
3、親知らずは、抜くべき?抜かないべき?
何もトラブルがなければ、そのまま様子見でも構いませんが、トアブルを引き起こしてしまった場合
「となりの健康な歯への影響」や、
「治療してもまた再発する」などを考え、抜歯を検討するのが一般的です。
「抜歯は怖い」
「親知らずを抜いたら腫れる」
というイメージもあるかと思いますが、しっかり炎症を抑えてから抜歯すれば、少しリスクは抑えられると思います。
当院では、簡単なケースは対応させていただきますが、市立岸和田市民病院、岸和田徳洲会病院などの口腔外科と連携させていますので、少し難しいケースにおきましては紹介状を出させていただいております。
いずれにせよ、ご自身で判断されるのではなくご相談いただくのが何よりも大切です。