
「二度と痛くならないように神経をとってほしい」と思ってる方もいらっしゃると思いますが、それは大きな間違いです。
歯科では、虫歯になっても、神経はできるだけ残すように努力します。
なぜ残した方がいいのか、歯の神経がもつ「大切な役割」をご紹介します。
神経の役割 その1 栄養補給をしてくれる
神経は痛みを伝えるだけでなく、歯に栄養や酸素を運んでいます。
神経を失うとこれらは行き渡らなくなり、次第に歯はもろくなります。
硬いものを噛んだ時など、何この拍子に割れたり、折れたりすることもあります。
さらに腐敗した組織や血液が歯に染み込んで黒っぽく変色したりします。
神経の役割 その2 虫歯であることを教えてくれる
冷たいもの、熱いものがしみれば、「虫歯かも」と異変に気づくことができます。
しかし、神経がなければ、痛みを感じることがなく虫歯に気付きにくくなります。
「神経のない歯のむし歯」は気づいた頃にはかなり進行していることもあり、抜歯するしかない場合があります。
このように、神経には歯を守るためにとても大切なものになります。
できれば歯の神経は取らずに済むように、定期的な健診をおすすめいたします。